被災地に支援物資を送らないで!支援物資を送ることは迷惑?

防災知識

こんにちは、みかんです!

早速いきなりですが、大規模災害が起きると必ずTwitter等のSNSで

SNS
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「〇〇が足りません。緊急です。助けてください!〇〇町 〇〇体育館」


などツイートを目にしたことはありますか?


「困っている人を助けてあげたい」「微力でも力になりたい」そう思った人や団体は支援物資を送ったと思います。

支援物資を送る気持ちや行動力は、本当に素晴らしいこと。
でも、実は個人で支援物資を送ることは辞めてほしいとのことなんだそう…。

有難くないとは言いすぎかもしれませんが、支援物資を送ることによって、
被災者の方々を苦しめてしまうこと、負担になることを知っておくべきなのです。。。

結論:被災地へ支援物資を送りたい方ができること

先に結論をお伝えしますが、それは、

災害ボランティアのプロと呼ばれる支援団体などを通して支援物資を行うこと

・募金すること

以上になります。
ここから、詳しく解説していきたいと思います。

引用元:https://www.city.nanto.toyama.jp/cms-sypher/www/info/detail.jsp?id=7724

支援物資を送ると第二の災害が起こる!?

日本は世界で最も時間に正確だといわれていますが、災害発生直後はこの環境は一変します。

道路が寸断され電車も走れなくなり、停電や断水が起きた、西日本豪雨水害(平成30年7月)。
北海道全域が停電となり、交通機関も麻痺した北海道胆振地震(平成30年9月)

ほとんどの災害発生直後は、このような甚大な被害となり、道路は大渋滞、通行規制されます。

果たして、このような状況で物資が被災者それぞれの手元に届くと思いますか?

「災害発生直後は、物資が不足しているのではなく、物流が滞ったため被災者に届いていない」というのが、「物資が足りません」の1つの姿になります。

道路の渋滞緩和のために、支援物資を運ぶ宅配便は夜中に避難所に届けるそう。

個人宛の荷受けはある程度の期間、ストップする可能性大!?

親戚や友人がいたら、「助けてあげたい」「力になりたい」と思って、支援物資を個人宛に送ることがあるかもしれません。

しかし、災害発生直後は様々な企業や団体から支援物資が届くので、物資ベースで動いてくれる被災者の方々は、まずはそれを第一にさばき、被災者の手元に行き渡らせます。

そのため、個人宅宛ての荷物は荷受けストップ、もしくは荷受けしても届くまでに数日間、最悪の場合数十日かかってしまう可能性があります。

それは本当に今送るべきなのか、考えてから行動した方が良いかもしれませんね…。

「〇〇が足りません!」の状況はすぐに変わる!

冒頭で例を挙げましたが、「〇〇が足りません。助けてください。〇〇町 〇〇体育館」などのツイートがあるとします。
優しい人はこれをリツイートなどして情報拡散しますよね。

しかし、この3日後には
「3日前には足りなかった〇〇は大量に余っています。今は□□が足りません!」と本当に状況がコロコロ変化します!

また、「足りない!」ツイートは拡散されることが多くあるのに対し、

「〇〇は無事足りました。ありがとうございました。」などのようなツイートは拡散されにくい傾向にあります。

したがって、本当にTwitterの情報が現場の今の声なのかどうか、見極める必要があります。

✓「〇〇が足りません」ツイートは、被災地以外の方に向けた支援要請ではなく、
 物資ベースをコントロールしている団体や自治体に向け発信している声だと認識しましょう‼
✓SNSでは、むやみやたらにリツイートしないように気を付けましょう‼

大量に余る支援物資

1つ上の項目でも述べましたが、

「もう物資は足りましたので、これ以上送らないで大丈夫です。ありがとうございました。」というツイートは、「足りない!」ツイートに比べて、拡散される人が圧倒的に少なくなります。

そうすると、「支援物資が足りてない状況のツイート」だけがどんどん広まります。

必要以上の支援物資が届くことによって、大量に余ってしまうことになるのです。

大量に余ると、支援物資を保管するスペースが必要になります!

支援物資の保管・処分にもお金がかかっている

避難所の空きスペース等に振り分けているんじゃないの~と考える方もいらっしゃるかと思いますが、どんどん支援物資が増えていきます。

そうすると、どこかの倉庫を借りたり、処分したりしなければならないのです。

どちらにせよ、無償でできないのでお金がかかります。

その費用は、被災地の行政の税金で支払われれるのです!

被災された方々の税金をつかうことになり、結果的に被災地の経済を圧迫することになりうるのです!

引用元:https://www.city.sendai.jp/shiminkoho/shise/daishinsai/zenkoku/photoarchive/kyuen/006.html

支援物資を振り分ける際の労力

企業や、団体などから届く支援物資は、仕分けしやすく1つの段ボールに1つのモノなどが入っていますが、個人が送った支援物資の1つの段ボールの中には、食料やおしりふき、ガムテープなど色々なものが入っているそう。

そうすると、仕分けする作業が大変ですよね。

個人から送られてきた支援物資は箱を開けるまで中身が何か分からない、開封しても種類もサイズもばらばらで、数も少量しか入っていない。

段ボールの重さや大きさもばらばらで腰がやられる。

という声も。

中には、使い古した下着などの古着が入っていたり、期限切れの缶詰や食料が入っていることもあるそうです…。(え~どういうこと…下着の使いまわしは嫌がらせにしか思えない…)

それをノウハウのない素人の被災者が仕分けや管理をするということは、膨大な労力が必要になるだけでなく、きちんとした管理すらできない可能性が高くなります。

箱をあけて仕分けないと、どんどん届き、増える支援物資の山。

物資ベースで動いているのも被災者であり、心身ともに疲弊しています。

そんな時に、被災者を苦しめるようなことは避けねばなりません!!!

ライフラインが復旧した後、つまりコンビニやスーパーが開いている中で、物資の仕分けは続いたそうです。
手軽にモノが手に入る状況になっても、個人からの支援物資は届き続けるのです。。。

古着・中古品を送るという行為

使用済みの下着、穴があいた洋服、洗っていないであろうタオル、かびている毛布を送る人など、意外といるそうです。

「何もない状況だから、中古でも嬉しいだろう」というような考えを持っているのかもしれませんが、これは本当にゴミになるだけです。

”ゴミ=廃棄する”ということはお金がかかりますよね。

洋服や下着、靴下は新品を送りましょう。
生鮮食品は腐るので要注意。保存食なら自治体に備蓄があったり、企業から提供があります。

廃棄にもお金がかかる

親切心で送ったであろう洋服や毛布なども実際には、廃棄処分することになるものが多くあるそうです。

どんなに小さなものでも、それが大量になった場合、廃棄にもお金がかかります。

それであれば、フリーマーケットやフリマアプリでお金にして、そのお金を募金した方がよっぽどマシでしょう。

お金は、支援物資にもなり、被災者の生活を支えることができ、あらゆる方法で被災地・被災者を支えることができます

結論:被災地へ支援物資を送りたい方ができること

冒頭でも述べた通り、個人でできることは

①災害ボランティアのプロと呼ばれる支援団体などを通して支援すること

②募金すること

こちらに尽きるかと思います。

千羽鶴とかも送られても置き場に困るらしいです。。。
余計悲しい思いになってしまう方もいて精神的にもよろしくないとのこと。

①災害ボランティアのプロと呼ばれる支援団体などを通して支援すること

支援物資を集めているNPO法人などの支援団体に送るのがベストかと思います。

引用元:特定非営利活動法人レスキューストックヤード ホームページ

このように、支援物資を提供する際の注意点書きもあり、非常に分かりやすい団体もあります。
(こちらの団体はあくまで一例ですので、ご参考までに。)


国境なき医師団なども支援物資ではないですが、募金を呼び掛けています。

②募金すること

先述のNPO法人も行っていますが、募金をすることが最も被災地のためになる行動だと思います!

朝日新聞「支援はモノよりお金で 第2の災害を生まないために」という記事があります。
この記事がどれだけの人に読まれているかはわかりませんが、多くの人の目に入ると嬉しいです。

(一般の方のツイートを勝手に引用してごめんなさい)

補足ですが、支援金と義援金は異なりますので、要注意です⚠
知っとくと、何か、今後の役に立つかもしれませんよね♪

引用元:日本財団ホームページ 支援金と義援金の違い

他にも、

Yahoo!ネット募金という社会貢献サービスがあります!

引用元:Yahoo!ネット募金 熊本地震・被災地支援活動を支えるために 

これは一つの例で熊本地震のものを載せましたが、Yahoo!ネット募金だと、Tポイントを使用して募金が出来たり、クレジットカードが使えたりと、今時な募金方法が複数あります!

Yahoo!なら信頼できるし、簡単に募金できて、すご~い!

おわりに

いかがでしょうか?

支援物資を送ったことがある方、送ったことはないけど関心はあった方、
もし自分が被災者として仕分けする側になったときのことを想定して、考えてみてください!

自分たちが送る物資で被災地に「第2の災害」を生まないように一度考えるだけで行動は変わるはずです!

滅多に起きない、起きてほしくない自然災害なので、スムーズにノウハウが構築されていくのは難しいことではありますが、今までの経験を活かし、反省点を見直していけたらと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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